玉を詰まされては負けですので、序盤に玉を安全地帯まで移動して、 その周りを金や銀で固めると、終盤に玉が安全になります。 この玉の固め方を囲いと言い、たくさんの種類の囲いがあります。 囲いには長所、短所があり、状況に応じて使い分ける必要があります。
矢倉囲い、 美濃囲い、 穴熊囲い、 船囲い、 高美濃囲い、 銀冠、 天守閣美濃一番の基本と言える囲いです。上部からの攻撃に非常に強いです。 また、王手(玉を次に取るという手)がかかっても粘りがある囲いです。 ただ、横からの攻めにはやや弱い面があり、端も弱点となります。
矢倉囲いと並んでよく用いられる囲いです。 横からの攻撃にかなりの耐久力があります。 囲うのに少ない手数で囲うことができます。 弱点は端にあり、また王手がかかるともろい面があります。
玉が一番隅に隠れており、王手がかかりにくく、 流れ弾に当たりにくい囲いです。 縦からも横からも耐久力があります。 囲うのに手数がかかるのが難点です。
囲うのに手数がかからない割りに、バランスのとれた囲いです。 風通しがよく、玉が金、銀の船の上から脱出することもよくあります。 弱点は、玉の左斜め上の地点となります。
美濃囲いから発展した囲いです。 上部からの攻めに強い形です。 端攻めに対しても37の地点に逃げ込めるのが大きいです。 その反面、美濃囲いより若干横からの攻めに弱くなっています。
高美濃囲いからさらに発展した囲いです。 美濃囲いの弱点であった端を銀が守っています。 上部にもかなり強くなっています。 また、と金からの攻めに対し、美濃や高美濃囲いよりもあらかじめ金銀が逃げているメリットがあります。 弱点は桂を跳ねた時、下段に金や飛を打たれることです。
船囲いから発展した囲いです。 横からの攻めに強く、また玉が三段目にいるため、 王手がかかりにくいです。 弱点は玉頭になります。
[vip将棋講座top] 初級講座 [基本的な囲い] [基本的な戦法] [基本的な手筋]