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基本的な手筋


駒を効率的に、効果的に使うテクニックを手筋と言います。 玉を囲い、戦法が決まったら、いよいよ中盤戦が始まります。 中盤戦では、相手の駒との衝突が起こり、手筋を使う機会が多いです。 手筋を使うことにより、中盤戦を有利に進めることができます。 ここでは、問題形式で基本的な手筋について見て行きます。

Q1

持ち駒に歩があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q1

A1

答えは、24歩です。この手は次に23歩成を狙っており、 と金になれば、角と飛のどちらかを取ることができます。 このような歩のことを、たれ歩と言います。 たれ歩はと金を作ることを狙うことが多いです。

手筋A1

Q2

持ち駒に香があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q2

A2

答えは、59香です。 香の位置は58、57、56、55、54でも正解です。 角を逃げようとすると、玉をとられてしまいますので、 必ず角を取ることができます。 このような香の手筋を田楽刺しと言います。 また、香は一番下にいるとき、利き数が最大になるので、 できるだけ下に打つとよいとされます。

手筋A2

Q3

持ち駒に桂があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q3

A3

答えは、63桂です。 この手は、玉取りと同時に飛取りであり、 玉を取られては負けですから、必ず飛を取ることができます。 同じように43桂では銀が必ず取れますが、 飛と銀では飛の方が価値が高いので63桂が正解となります。

手筋A3

Q4

持ち駒に銀があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q4

A4

正解は62銀です。 この手は斜めに利きのある銀による飛と金の両取りです。 飛も金も斜めが弱点となっており、そこをついた手です。 42銀では、斜めに利きのある銀に逆に取られてしまいますので注意が必要です。

手筋A4

Q5

持ち駒に金があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q5

A5

正解は89金です。 問題図の局面では、相手の飛による角と香の両取りがかかっており、 このピンチを救うのが、金です。 この89金により、飛はどこにも逃げることができず、 金に取られてしまいます。 金は利き数が多いので、特にこのような接近戦に強いです。 大駒の飛も接近戦では、その強さを発揮することができません。

手筋A5

Q6

持ち駒に角があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q6

A6

正解は55角です。 これは、王手飛車と呼ばれ、もっとも効率のよい角の使い方です。 角は遠くから四方に利くので、このような両取りがかかることが多いです。 角を手持ちにしたら、すぐに使わず王手飛車を含みに 攻めを考える手もよくある戦略です。

手筋A6

Q7

持ち駒に飛があります。どこに打つのがよいでしょうか?

手筋Q7

A7

正解は61飛です。 この手は玉と角の両取りで、これも効率のよい飛の使い方です。 同じように41飛で玉と銀の両取りをかけると、 銀には相手の角の利きがあり(ひもがついている)、 玉に逃げられて失敗になります。 縦横の飛の両取りは頻繁に生じますのでどんどん狙って行きましょう。

手筋A7

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